*--Diary--*


広島その1  2008/11/13(木)
広島平和記念公園  2008/11/11(火)
日本UNHCR協会からのニュース コンゴ内戦他  2008/11/06(木)
高速道路1000円  2008/10/31(金)
定額減税?  2008/10/29(水)
ばったりPART3  2008/10/24(金)
ばったりPART2  2008/10/21(火)
妙義・中木川谷急沢右俣  2008/10/14(火)
桃の大木  2008/10/11(土)
口調  2008/10/08(水)


広島その1
1945年8月6日午前8時15分、
広島市細工町の島病院上空580mに小さな太陽が出現した。
その光球はTNT火薬1万5千tに相当する巨大なエネルギーを放出した。
その結果、広島がどうなったか、
ここに書くまでもなく多くの人が知っている。
現在、爆心地に近い大田川と元安川の間の中州に平和記念公園がある。
そこは原爆投下以前は住宅街で多くの人が住んでいたが、
原爆が一瞬にして建物も人もすべてを消滅させた。
平和記念公園はその巨大な消滅の跡に作られた。
元安川の川沿いの原爆ドームは1996年、世界遺産に指定された。
ここは投下以前は広島県物産陳列館だった。
爆風がほぼ真上からきたために倒壊を免れたのである。
原爆が投下されたときこの建物にいた30人ほどの人は全員死んだ。
近くを走っていた市電は、一瞬にして炭に変わった運転士と乗客を乗せたまま、
慣性の法則に従いしばらくそのまま走った。
60年以上経った現在も正確な犠牲者の数は分からない。
原爆投下直後、数万人の人が消滅し、
その後の死者も含めると昭和20年末の時点で約14万人
というのが定説になっているが、
その後も多くの人が放射能の後遺症により死んだ。
原爆ドームは周囲をフェンスに囲われ中に入ることは出来ない。
決して大きくはないこの廃墟は来る者を沈黙させる。
平和公園の原爆慰霊碑には次のように刻まれている。
「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」
かって物議を醸したこの碑文は、
確かにあらためて読んだとき複雑な気持ちにさせるものがある。
私もそのために書くべきことをうまく整理出来ないでいる。
Date: 2008/11/13(木)


広島平和記念公園
先月、一泊で広島の方を旅行してきた。
飛行機で山口に行き秋吉台・秋芳洞を歩き、
そのあと岩国の錦帯橋に立ち寄ってから宮島で一泊した。
先月の日記に書いた「ばったりPART2」はその宮島でのことである。
翌日のお昼まで宮島にいて午後は広島の平和記念公園に行き、
夕方の飛行機で帰ってきた。
広島の原爆ドームと平和記念公園は一度は行こうと思っていたところである。
そこで思ったことを書きたいと思うのだが、
正直言ってまだよく整理出来ていない。
少しずつ整理して書こうと思っている。
Date: 2008/11/11(火)


日本UNHCR協会からのニュース コンゴ内戦他
国連難民高等弁務官事務所の日本での支援窓口、日本UNHCR協会からの
ニュースを転載します。このニュースは転載可のものです。


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1. 【現場からの報告】
  ・コンゴ民主共和国で内戦激化―
「世界最大の人道危機」に緊急支援をお願いします!
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コンゴ民主共和国 東部では、反政府勢力と政府軍の戦闘が
激化しており、多くの人々が避難を余儀なくされています。

この北キブ州での戦闘は2006年後半より悪化し、2008年1月には
この地域で8万人もの国内避難民が発生、16か所の避難民キャンプ
にてUNHCRが1万人を支援しています。
▼詳細はこちらから
http://www.japanforunhcr.org/act/a_africa_drc_01.html

元UNHCRゴマ事務所 所長で、現JICA アフリカ部客員専門員である
米川正子さんからコメントが届いています。
「反政府勢力がコンゴ キブ州のルチュルを支配し、そこにあった5ヵ所の
避難民キャンプを破壊し、避難民は方々に散り去らなければなりませんでした。
キブンバ避難民キャンプの住民もゴマ近郊に逃亡しています。・・・」
▼続きはこちらから
http://www.japanforunhcr.org/act/a_africa_drc_01.html

現地の様子を「フォトギャラリー」でご覧いただけます。
http://www.japanforunhcr.org/act/a_africa_drc_04.html

このコンゴ民主共和国の内戦の犠牲となって避難を強いられている
人々を支えるために、皆様の迅速なご支援をお願いいたします!

■下記サイトから、「アフリカ地域:コンゴ民主共和国 緊急支援」を
ご指定ください。
http://www.japanforunhcr.org/donate/index_mn.html
※通信欄に、「メールニュースを見て」とお書き添えください。

■ご寄附を郵便局からご送金いただく場合
郵便局 : 口座番号 00140-6-569575 加入者名 UNHCR協会
※通信欄に、「コンゴ 緊急支援」とお書き添えください。
※振込み手数料は「加入者負担」です。
  用紙が必要な場合はご連絡ください(03-3499-2450)。

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2. 【難民へ暖かな毛布を届けよう!
「第2弾 Hot Winter キャンペーン」スタート!】
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日本UNHCR協会は、昨年に引き続き、2008年11月1日(土)〜
2009年2月28日(土)まで、難民の人々が温かく暮らせるように、
「難民ぽかぽか みんなぽかぽかHOT WINTER キャンペーン」 を実施します!
このキャンペーンにお寄せいただいたご寄附は、毛布の購入に充てられ、
世界のUNHCRの難民キャンプへ毛布として届けられます。
皆さまの温かいご支援をお願いいたします!
http://www.japanforunhcr.org/act/c_camp_hotwinter_01.html

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3. 【アンジェリーナ・ジョリーがアフガニスタンを訪問】
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■UNHCR 親善大使 アンジェリーナ・ジョリーが、アフガニスタンを訪問し
支援を呼びかけました。
UNHCR本部 You Tubeサイトで、その活動の様子をご覧いただけます。
http://jp.youtube.com/unhcr
(動画の容量が重いため、上映に時間がかかる場合があります。予めご了承下さい)
協会サイト「UNHCR 親善大使 アンジェリーナ・ジョリー」も合わせてご覧くださ
い。
http://www.japanforunhcr.org/sp/sp_aj_01.html

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4. 【バカラがクリスマスチャリティで難民支援】
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■高級クリスタル製品の製造販売を行うバカラが、昨年に引き続き
「バカラ クリスマスチャリティ」を通じてUNHCRを支援してくださいます。
クリスマスオーナメント1ピースにつき500円が日本UNHCR協会を通じ、
UNHCRの難民支援活動に役立てられます。
http://www.baccarat.co.jp/index.htm

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5. 【イベント】
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■11/7 「人間の安全保障」講演会
沖縄県・沖縄キリスト教学院大学 チャペルにて、「人間の安全保障」を
テーマとした講演会が行われ、UNHCR駐日 代表 ヨハン・セルスが、
「『人間の安全保障』と国連の取り組み(仮)」と題して講演いたします。
時間 : 16:30〜18:30
連絡先 : JICA沖縄(担当/市民参加協力課 角田、Tel/098-876-6000)

■11/15 講演「あなたと私の難民支援〜難民支援の現場から〜」
今年で7回目になる「東京大学ホームカミングデイ」にて、
東京大学女子卒業生の同窓会「さつき会」がフォーラムを主催します。
日本UNHCR協会 事務局長 根本かおるが、
「あなたと私の難民支援〜難民支援の現場から〜」と題した講演を行います。
卒業生のみならずどなたでもご参加いただけます。
http://www.satsuki-kai.net/outline/satsuki_0811.html

■11/15、30 映画「ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動」トークショー
第3回難民映画祭のオープニング作品としても多くの反響が寄せられた
映画「ウォー・ダンス/響け僕らの鼓動」が、11月1日(土)より
東京写真美術館で公開しています。
上映期間中、スペシャル・トークイベントが開催され、11月15日(土)には
ヴァイオリニスト/作曲家 川井郁子さん、11月30日(日)にはUNHCR駐日
代表 ヨハン・セルスが出席いたします。
※ 川井郁子さんは2007年11月にタイの難民キャンプを訪問されました。
▼活動の様子はこちらから
http://www.japanforunhcr.org/sp/sp_kawai_01.html
▼上映スケジュールなど、詳しくはこちらから
http://www.wardance-movie.com/

■11/23 フォーラム「無国籍者からみた世界−現代社会における国籍の再検討」
UNHCR駐日 代表 ヨハン・セルスが基調講演を、UNHCR主席法務官
ダニエル・アルカルがパネルディスカッションに参加します。
時間 : 10:30〜17:30
場所 : 国連大学(UNハウス) 5階 エリザベス・ローズ・ホール
費用 : 入場無料。事前登録必要。先着順。
主催 : 国立民族学博物館、UNHCR
申込み : フォーラム名、氏名、所属、連絡先を明記の上、メールまたはFAXにて
お申込みください。 E-mail/stateless@idc.minpaku.ac.jp、FAX/06-6878-8479

■11/26 「表参道ジャック2008」〜街からはじまる難民支援〜
難民ってカッコイイ。表参道の街を歩くあなたに難民の素敵な面を知ってもらえた
ら。
難民の新たな一面を知る一日になったら。そんな強い思いから、UNHCRは、
そのNGOパートナー(J-FUN)と学生パートナー(UNHCRユース)と
「表参道ジャック2008」を開催します。
時間 : 11:00〜20:00
場所 : 表参道周辺及び国連大学前広場
内容 : スタンプラリー、パレード、難民クッキング教室、トークショー、キャンド
ルナイトなど
参加 : 無料
http://www.unhcryouth.com/HP1026/omotesandoujack08.html
Date: 2008/11/06(木)


高速道路1000円
休日は高速道路をどこまで走っても千円。
そうするとどういうことが起きるのだろう?
幸い以前と比べればガソリンは下がっている。
経済パッとしないけど、たまには家族でどこか出かけたい。
そういう人達は利用するだろう。
車で行ける観光地はチャンスかもしれない。
で、車で行けない観光地は?
北海道・沖縄・離島、これらの観光地はどうなる?
どこまで行っても千円だから車で行こうという人が増えれば、
飛行機の客は減るのではないのか?
飛行機の客は減らず車を使う観光客だけが増える、そういうことが
現在の経済状況下であり得るのだろうか?
将来が不安だから財布の紐を締めようというときに、
「飛行機を使うより車を使った方が得ですよ」
と言っているようなものではないのか?
ただでさえ航空会社は燃料代のコストアップで苦しい。
そこにもってきて車に客をとられればさらに苦しくなるのではないか?
車で行けない観光地は客をとられるのではないのか?
休日でも物流は動いているのである、渋滞による経済的ロスはどうなるのか?
真剣な検討の末に出てきた景気対策なのだろうか?
以前から民主党は高速道路の無料化を主張している。
財源の裏打ちのない無料化は無責任な人気取りと言わざるをえないが、
政府の打ち出した一律千円というのも、民主党の無料化に対抗した人気取りではないのか?
経済への波及効果を考えるなら、
物流トラックの通行料を減額する方が効果があるのではないのか?
物流コストは物価はもちろん生産コストにも反映するはずであり、
燃料高と運賃引き下げに喘いでいる中小の運送業者には救いになったはずである。
スキーや温泉に行きたい人達の機嫌をとれば票は集まるかもしれない。
しかし、経済対策というものはそういうものではあるまい。

Date: 2008/10/31(金)


定額減税?
定額減税をするんだそうだ。
国民一人一人に現金もしくは金券を配るらしい。
総額2兆円。世帯数で割ると平均3万8千円になるらしい。
これって減税?
減税というのは「税負担を軽減」するということだが、
納税していない人も含んで国民全員に配るというのは「減税」ではあるまい。
良く言えば「消費喚起のための奨励金」であり、普通に言えば「ばら撒き」だろう。
何年か前にも同じことをやった。
地域振興券、総額6千億くらいだったか?
今回の定額減税も以前の地域振興券も公明党である。
自分達の党の選挙対策のために国民の税金を使うというのも凄い話だが、
それにしても芸のないばら撒きである。
今、世界の経済はどうなっているのか?
将来を見通せない不安の中に国民はいる。
将来に不安があれば人は財布の口を閉める。
そういう状況下で金券を配られても、
多くの人は、自分のお金で買うはずだったものを配られた金券で買い、
使うはずだったお金は貯蓄に回すだろう。
そうなれば消費は増えない。
以前の地域振興券も消費押し上げ効果は配られた6千億の30%だけだった。
つまり70%は貯蓄に回ったのだ。
しかも増えた30%も一時的な消費である。
選挙対策でもなんでもいいが、
2兆円という国民の税金を使うのならば将来に生きる使い方をして欲しい。
そうでなければ国民は金券を受け取っても、
いずれそのツケを自分で払うことになるのだ。
Date: 2008/10/29(水)


ばったりPART3
バッタリ会うと言えば、ちょっと気になってるバッタリがある。
私は小学校6年の夏休みまで横浜に住んでいた。
父の仕事の関係でそれまでも転校が多かったが、
6年の夏休みに再び転校した。
父の転勤でまた横浜に戻ってきたのは大学生になってからだった。
それからは横浜に住んでいるのだが、
あるとき駅へ行く途中で向こうから歩いてくる男が目に留まった。
「あれは...。」
すれ違った男に見覚えがあった。
小学生の時の友人にそっくりだった。
転校してから10数年たっていたはずだが彼だと分かった。
その後も何度か彼を見かけた。
彼はそのまま同じ町に住み続け私はその町で仕事をしているのだから、
バッタリ会う可能性があるのは当然なのだが、
それでも何か不思議な気がした。
実際、他の友人とは会わないのである。
一度は顧問先に行くために車を降りた時に道の向こうを横切ってゆく彼に気付いた。
乳母車を押し、奥さんと一緒だった。
そして今年も彼とバッタリ会った。
駅のホームで電車を待っているとき、ふと横を見ると彼がいた。
しばらく同じホームに立っていて、私は彼に声をかけようか迷っていた。
結局、躊躇っているうちに電車が来て、彼は行ってしまった。
話しかけても、転校した私のことは覚えていないだろう...そう思ってしまうのだ。
これは失った者とそうでない者の違いだ。
私は小学校を5回変わった。
友人や慣れ親しんだものとの別れ、そして新しい環境への適応。
それをまだ子供のうちに何度も繰り返すということは子供にとってはかなりの負担である。
親しいものとある日突然切り離されるのである。
失わなかった者は忘れるのかもしれない。
失った者は覚えている。
彼は覚えていないだろう...。それが私を躊躇わせるのである。
しかし、いつまでも躊躇っているというのもあまり格好のいいものではない。
今度バッタリ会ったら話しかけてみようと思っている。

Date: 2008/10/24(金)


ばったりPART2
宮島の厳島神社に続く土産物屋街を子供達と歩いていたら、
左前方でいきなり両手をパーンと叩く人がいた。
なんだ?と思って見ると・・・
短歌結社の知り合いだった。
地元の会員ではない。神奈川の人である。
道の向こうから私が歩いてくるのを見て驚いたらしい。
私が気がつかずに通り過ぎようとしたので両手を叩いたのだった。
目を丸くして「なんで、ここにいるの〜!」と驚いていたが、
なんでと聞きたいのはこちらの方である。
な、なんでこの人がここにいるの? ここ神奈川じゃないよ。広島だよ! 宮島だよ! 
目が点になるというのはこのことである。
思いがけない遭遇に子供達を紹介したりしてしばし雑談。
御主人と一緒に旅行しているということで明日明後日は広島の方に行くという。
「結構あちこちに出没しているよね。誰だったっけかな? どこかで見たと言ってたよ!」
あれ? 他のところでもバッタリ会っているのか?
しかも、こちらの気付かないうちに...(^^;
そう言えば、アーチェリーの仲間に関内でバッタリ会ったのも今月だった。
何年か前には北海道で知り合いの税理士とバッタリ会ったことがある。
山の中で高校の山岳部の仲間と20年振りくらいでバッタリ会ったこともある。
他にも・・・。確かに、あちこちでバッタリ会うのである・・・不思議なくらいに。
どこで誰に見られているか分かったものではない。
人間、身を謹んで歩いていた方が良いのであろう(^^;;
Date: 2008/10/21(火)


妙義・中木川谷急沢右俣
妙義山の中木川谷急沢右俣を登ってきた。
8月・9月と雨のため山行が中止だったので、ひさしぶりの登山。
谷急沢は裏妙義の中木川の沢で、
国民宿舎裏妙義から30分ほど林道を奥に入ったあたりから、
谷急山・烏帽子岩・丁須の頭と続く稜線に突き上げている。
紅葉はまだ始まったばかりのようで、
11月くらいに入谷すれば、さぞ美しい紅葉が見られそうな谷である。
ルート図では沢の出合から稜線まで3時間となっていたが、
途中、ザイルを使ったりしなかったので我々は2時間で稜線に抜けてしまった。
稜線直下も他の妙義の沢のような急峻なルンゼにはなっておらず、
すんなりと尾根道に出られる。
10m前後のそれ程難しくない滝が続いていて初心者でも充分楽しめる沢である。
穏やかな青空の下、三方境から尾根をくだった。
野生の栗が沢山落ちていたが今年は栗の豊作なのだろうか?
ひさしぶりの山行を楽しみ、磯部温泉で汗を流して帰宅した。

Date: 2008/10/14(火)


桃の大木
以前、桃の大木を詠った歌が歌会に出されたことがあった。
私は「桃はあまり大木にはならない、表現に違和感がある気がする」という
コメントをした。
すると、近くに座っていた人が手をあげて、
「私は桃の大木見たことありますよ! 
自然を知らない人には分からないんだなと思いました」と発言した。
随分ムキになったような言い方だったので、あるいは?と思っていたら案の定、
最後の作者名発表でその人が作者であることが分かった。
歌会では自分の歌についてはコメントを差し控えた方が良い。
私も自分の歌を歌会ではボロクソに言われることがあるわけだが必ず黙っている。
他の人にはどういうふうに読まれるか?
それを知るために歌会に出すのであるから、
基本的には作者は自分の歌については発言しない方がいいわけである。
ちなみに、春の花木のなかで一番目立つのは桜である。
それはひとつには木の大きさがある。
桜は樹高15mくらいになり、枝一杯に花を咲かせる。
だから、その半分くらいの樹高の梅や桃より目立つのだ。
梅の古木・老木という言い方はあっても、
梅の大木というのはあまり聞かない。桃も同じである。
もちろん、大きいと感じるか小さいと感じるかは多分に個人の主観であり、
歌会での話もあくまで、短歌の表現としてどうだろうか?という話である。

その後、何年かしてその人は亡くなった。
最後に結社のネット歌会に出した歌は、故郷を詠った歌だった。
葬儀のあとで、その最後の歌を読んでいて、
私はその人があの時、なぜあんなにムキになったのか分かった気がした。
その人は子供のとき、庭に桃の咲く家に住んでいたのだろう。
まだ幼いその人にとって、満開に花を咲かせる故郷の桃は、
とても大きな木に見えたに違いない。
その人にとって間違いなく桃は大木だったのだ。
Date: 2008/10/11(土)


口調
子供の修学旅行の代金を振り込みに行った。
振込書を書いて窓口に出すと、本人確認の資料が必要だと言う。
10万以上なので本人確認が必要だということをすっかり忘れていたのだ。
しかも、生徒名で振り込まないといけないので、
子供と私の続柄を証明するものが必要だという。
「本人確認出来るものはありますか?」
「キャッシュカードはお持ちではありませんか?」
「お子さんとの続柄を証明するものも必要です」
「なければ出来ません、こういう資料を持ってきてください」
と立て続けに言葉を並べる。
まるで、相手が「そこをなんとかしろ」とゴネるのを予期して、
先に言うべきことを言うみたいな調子である。
別にゴネもせず黙って聞いていただけなのだが(^^;
いささか不快な気分を抱きはしたが、仕方ないので一度家に帰り、
保険証を持って他の銀行に行った。
そこで再び振込書を書き窓口に持っていくと、
さっきの銀行の窓口と同じことを聞かれた。
「本人確認出来るものはありますか?」
「キャッシュカードはお持ちではありませんか?」
「お子さんとの続柄を証明するものも必要です」
しかし、印象は全く違った。
今回の窓口の女性は穏やかな口調で口元に笑顔を絶やさなかった。
最初の窓口の女性も別に失礼な物言いをしたわけではない。
二人の違いは、一方的な印象を与えない口調、そして笑顔である。
同じことを言っても、相手に与える印象はかなりの違いがある。
人と人とのコミュニケーションは言葉だけで成立するものではない。
態度全体、相手への姿勢、そういうものから人は言葉では伝わらないものを感じとる。
Date: 2008/10/08(水)


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