空を飛ぶのが若い頃からの憧れだったということを先日のブログに書いた。 このブログは仕事以外の話が多いわけだが、 自分としては、いい仕事をしたいと思うのなら仕事以外のことを知るべきだ、 と信じて疑っていない(^^; かって、この国の男達は仕事以外にいろいろな習い事をしていた。 夏目漱石は謡を習っていたし山県有朋は短歌をやっていた。 小唄、都都逸、茶道、明治の男達は実にいろいろな習い事をしていたのである。 さらに遡れば、戦国の武将達は連歌をやり茶の道に分け入り織田信長は幸若を舞った。 ヒマだからそういうことをやっていたのだろうと思ったら大間違いである。 ひとつの土俵しか知らない人間は失敗をしやすい。 だから違う土俵を知るのである。 違う土俵で失敗を味わい、おのれの未熟を思い知る、勝手知った土俵とは違う考え方に接する。 そういう経験をすることが実はとても大切なことであるはずだ。 ひとつの土俵だけしか知らず、そこで天狗になっていてもしょうがないのである。 それはいつか失敗をもたらす。 戦前の日本の参謀本部のエリート達の姿でもある。 違う土俵を知り、異質なものに触れ、失敗をし、叱責を受ける。 そういう経験から人は多くを学ぶはずである。 最近の中学や高校では推薦での進学が多いらしい。 その場合、先生達は推薦で落ちないことを優先するのだそうだ。 失敗したら可哀想だと思うのだろう。 それは間違いだ。 人は失敗をして学ぶ。 失敗から学ぶのである。 失敗を味合わないヤツよりも失敗を味わったヤツの方が成功する。 アメリカのビシネス界に、失敗しても再起できる土壌があるのは、 別にアメリカ人が極楽ポンチなわけではない。 彼らが、人は失敗から学ぶのだということを知っているということであろう。 失敗を味わうために、かって、この国の男達はいろいろな習い事をしていた。 だから私も、仕事をしながら山に登り短歌を詠み弓を引いている。 仕事以外の世界で失敗を経験し、自分の未熟を思い知るのである。 仕事でそういう無様な思いをしたくないなら、 仕事以外の世界でそういう事を味わうのがいい。 と、仕事以外のことにいろいろ手を出している言い訳をしてみたが、 年中遊んでいるように思われているらしい私が言っても、あまり説得力ないかな(^^;;
|
Date: 2010/02/24(水)
|
|