先日の年金受給者の申告相談、 税務署のアウトソーシングで税理士会が受注、 国の方針で始まったアウトソーシングである。 その相談会に行ってきたわけだが...。 正直言って私も他の先生達も呆れた(^^; 税理士会は相談員の派遣を受注しているわけで、 相談会場の手配、相談会の広報周知は税務署がやるわけである。 で、当日、会場は閑散として我々相談員は充分にヒマを楽しんだ(^^;; ヒマだろうが忙しかろうが、相談員に支払われる謝金の金額に変わりはないのだが、 確定申告の忙しい時に、閑散とした相談会場に決められた時間まで座っているというのも、 なかなか虚しいものがある(^^;;; しかも会場には税務署が手配した会場整理のための派遣社員の女性3人が これまたヒマそうにしている。 なんのためにわざわざ金をかけてしかも3人も? ただでさえ忙しいときにこの体たらくはなんなのか? 原因は税務署の広報・周知。 今回の相談会については対象者に対する葉書でしか広報をしなかったらしい。 納税者がなにを見て相談会に来るかといえば、 送られてくる申告書の封筒に印刷されている相談会の案内と市の広報であろう。 今回はそのどちらにも載っていないのだ。 税務署はこの確定申告の忙しいときにわざわざお金をかけて、 納税者のこない相談会を開いたわけである。 アウトソーシングというのは本来、自分でするよりも他にやらせた方が 物事を効率的に出来るということでするのであろう。 国税は確定申告の相談会をアウトソーシングするならば、 もっと民間のノウハウを利用することを考えるべきだろう。 広報・周知にしても、どうすればより多くの納税者に知らせ、 相談会に彼らを呼び寄せるか、民間のノウハウから学ぶべきである。 そうすれば、この忙しい時期に貴重な戦力を閑散とした相談会場に張り付けて 無駄にすることもなかったはずだ。 アウトソーシングさえすればいい。 まるで国の方針に従ってそれをやっているだけで、その結果はどうでもいいような...。 官僚のやることのチグハグさを見せられた一日だった。
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Date: 2009/02/13(金)
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