先月、東京高裁がブルドックソースの企業防衛策の差し止めを求める アメリカの投資ファンド・スチールの訴えを退けた。 報道を読むと、裁判所はよくここまで判断を示したなという気がする。 「企業は株主だけのものではない、従業員・取引先などの関係者のものでもある。」 これ自体は私自身も以前から言ってきたことであり、 「よく言ってくれた」という気持ちなのである。 ただ、純粋に法律論として考えた場合はどうなのだろう? 「企業は株主だけのものではない」というのは、 企業経営の実態や、社会的存在としての企業のあるべき姿としては 当然のものであると思う。 しかし、それは法律論からも是認できるのであろうか? どういう理論構成が可能なのだろう? スチールは判決を不服として最高裁で争う。 最高裁はどういう法律判断をくだすのだろうか? 今日、村上ファンドの元代表である村上被告に実刑判決が出た。 投資と投機は違う。 資本家を名乗る投機家達の前に、 社会の良識が立ちはだかることを祈っている。
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Date: 2007/07/19(木)
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