*--Diary--*


谷川岳 高倉沢  2006/09/21(木)
レバノン  2006/09/06(水)
成年後見人  2006/09/01(金)
夏がゆく  2006/08/28(月)
短歌結社の全国大会  2006/08/21(月)
牛蛙  2006/08/16(水)
靖国  2006/08/15(火)
東京  2006/08/14(月)
仕事の質  2006/08/10(木)
選歌  2006/08/09(水)


谷川岳 高倉沢
 先日、谷川岳の高倉沢に行ってきた。
湯檜曽川の支沢で天神平の近くの高倉山に突き上げている沢。
上越の沢の中では小さいマイナーな沢なので、あまり人が入らない。
実際、我々が行ったときも踏み跡などは殆どなかった。
登る人が少ないということはゴミも落ちていないということで、
原生林の中の沢を登っていくような気分の良さがある。
ナメ滝が多く、登るのに困難な滝というのはない。綺麗な沢だ。
ただ、チムニー状の滝のシャワークライムがあるので、
水の冷たい季節より暑い夏に登るのがいい。
源頭は高倉山に突き上げるのだが、最後はかなり急である。
木の根や石につかまって樹林の中の急斜面を登ると、
ふいに傾斜が緩やかになり、しばらく行くと登山道に出る。
そこから天神平までは15分くらいだろうか。
我々が行ったときは稜線は霧で、その霧の中を天神平の方向に急いだ。
なにしろ出発が遅く多人数だったので登るのに時間がかかってしまい、
ロープウェイの終発間近の時間だったのである。
最後は走って終発に間に合った。
あれを逃していたら田尻尾根を二時間かけて下りなければ
ならなかった。霧の中を下りてゆくゴンドラの中で、
メンバー一同、顔を見合わせてホッとしていたのである。
Date: 2006/09/21(木)


レバノン
たったひとりの神の名呼びし若者のたったひとつの命知らざりき

 レバノンの停戦は維持できるのか。
かなり不安定な状況らしい。
出口の見えない中東情勢。
神の生まれた土地はなぜ不幸なのか。
イスラエルはパレスチナのインフラを破壊した。
敵対地域が将来発展する可能性を摘み取るためである。
優秀な人材が出ないように子供達の学校も破壊した。
同じことをレバノンで繰り返した。
しかし、憎しみは憎しみを生む。
約束の地を荒野で囲んでも、
そこに生まれる憎しみを根絶することは出来ない。
憎しみの再生産の先にあるものはなんなのか。
イスラエルにもその周囲の国々にも生存権がある。
一方にのみ生存権があるわけではあるまい。

 国連難民高等弁務官の外郭団体であるUNHCR協会では、
難民救済の募金活動を行っています。以下に同協会からきた
メールの一部をコピーします。興味のある方は御覧になって下さい。
以下、コピーです。


1. ★中東危機〜レバノン緊急募金のお願い〜最新情報★
日本UNHCR協会は、約100万人が避難を強いられた中東・レバノン危機について
緊急募金を行っています。同国内では停戦以降、難民の帰還にしたがって、被害
が予想以上に大きいことが判明しつつあります。UNHCRはこれまで緊急人道支援
として計約1890万ドル(約21億7000万円)が必要としていましたが、8/31に
ストックホルムで開かれた支援国会合では、こうした被害実態を踏まえ避難民の
生活再建支援にさらに計約2840万ドル(約33億3000万円)が必要と訴えています。
【中東危機 最新情報とご寄附はこちらから】
http://www.japanforunhcr.org/fund/fund_lebanon.html
 ※緊急1(レバノン危機)をご指定ください。
Date: 2006/09/06(水)


成年後見人
今日、家庭裁判所に行ってきた。
成年後見人に選任されたため、その打ち合わせである。
高齢者の増加により、自分で財産の管理が出来ない人が
確実に増えている。悪質なリフォーム業者などは、
判断能力の衰えた高齢者を食い物にするわけである。
そういう人達の身体・財産の保護のため、
成年後見制度が作られたわけだが、
従来は弁護士や司法書士がそれを担っていた。
しかし、彼等は法律のプロではあるが財産管理は不得手であるため、
以前から家裁では税理士にも成年後見人になることを希望していたらしい。
税理士会が重い腰をあげて、その方面に取り組みはじめたわけだが、
まだ税理士の受任者はそう多くないらしい。
私の知り合いの税理士でも選任されたという話は聞かない。
成年後見人は重責である。
本人の生活を守り、財産を管理しなければならない。
その重責に見合う報酬かと考えれば、正直、私も疑問である。
しかし、人は報酬のみが目的で働くのではあるまい。
金儲けとその手伝いだけが税理士の仕事ではないはずだ。
人として社会に生きる以上、
社会への貢献も忘れてはならないはずだ。
税理士会は、税理士の社会的地位の向上、という事を言っているが、
それは、社会に貢献する仕事をして始めて得られるものだろう。
「人は金のためにだけ働くのではない」
そういう真理を日本人が見失って久しい。
Date: 2006/09/01(金)


夏がゆく
 夏がゆく。
先日、西の夜空に遠い花火が見えた。
たぶん、綾瀬の花火大会だろう。
二千数百発打ち上げたはずである。
遠い花火は音と映像が微妙にずれる。
無音で夜空に開く大輪の花火。
そのあとを追いかけるように音が聞こえてくる。
それがなんともいえず風情がある。
子供の頃、親に連れられ浴衣を着て花火を見上げた。
出店で買った綿飴を食べながら花火を見上げていた。
遠い花火はそういう遠い記憶を呼び覚ます。
遠い記憶とともに夏が終わる。

Date: 2006/08/28(月)


短歌結社の全国大会
短歌結社の全国大会で名古屋に行ってきた。
と言っても子供を置いて宿泊というわけにもいかず、
初日だけの日帰り参加である。
さすがに名古屋までの日帰りはちょっときつかった。
誌面でしか知らない人と会うのはやはり楽しい。
誌面から受ける印象と実際に会っての印象がかなり違う人もいるし、
それ程違わない人もいる。
いずれは全日程で参加したいが、何年先になるかは分からない。
名古屋はちょうどお祭りの日だった。
戦争のあと焼野原からの復興で名古屋は大きな道路を作った。
その大きな道路のひとつをそっくり使い、神輿やパレードがゆきかっていた。
おかげで帰りは渋滞に巻き込まれ苦労したのではある。
Date: 2006/08/21(月)


牛蛙
任侠の歌ほつほつと口ずさみしに畦より響く牛蛙の声

 気のせいか昔と比べて牛蛙が少なくなったような気がする。
田んぼから響いてきた「ボォーボォー」という声を最近あまり聞かない。
子供のとき、母の田舎でよく夏を過ごしたが、
夜になると響いてくるその大きな声に最初は驚いたものだ。
最近見かけるのはトノサマガエルとか小さな蛙ばかりである。
農薬のせいか、あるいは食べられてしまったか?
あの牛蛙の声が妙に懐かしい。

Date: 2006/08/16(水)


靖国
 小泉首相が靖国に参拝した。
しばらく前の新聞の世論調査では首相の靖国参拝に反対が50%。
統計といのは、その数字の背後にあるものを考えなければならない。
靖国の問題は好むと好まざるとに係わらず外交問題になってしまっている。
ヤスクニ外交の手法が有効であるということになれば、
今後、他の問題が生じたとき、
ヤスクニが他のものに置き換わる危険があるわけである。
日本は残念ながら周辺国との間にそういう他の問題を既に抱えている。

 日本人は日本人自身の手で戦争責任を追及しなかった。
そのツケに今苦しんでいるわけである。
今からでもそれをやるべきだろう。
死者を鞭打たないという日本人の伝統と、
多くの人々を苦しめた責任のある者を祀る祀らないは別の問題だろう。
それをやった上で死者を悼むべきではないのか。
それで周囲からとやかく言われたら堂々と反論すればいい。
残念ながら今の状況はそういう状況ではない。

 問題になるなら行かない方がいいというのは、
ひとつの選択肢ではあるが、それが外交手法として再び使われれば、
この国の将来に影を落とすのである。
そういうことを考えた上での50%なのか?
あるいは戦前の軍国主義と同じような、
周囲の風潮になんとなく流された50%なのか?
それを思うときかすかな不安を感じるのである。
Date: 2006/08/15(火)


東京
死語のごとき響きとなりし東京よ春の都会はやけに明るく

 「東京」という響きに思い入れがある時代があった。
地方から東京に人々が流れてきた。仕事を求めて、夢を求めて。
集団就職というのもあった。今の若者は知っているだろうか。
その頃の東京と現代の東京は違う。
東京はその頃より小奇麗になった。
私も東京に生まれ小学一年までを東京で過ごした。
狭い路地で紙芝居を見た。夏になると金魚売が来た。
私の記憶の中の東京と現代の東京はまるで別の都会だ。
東京は故郷を失った者達が大勢いた街だった。
東京は彼等にとって故郷になっただろうか。
少なくとも私にとって、東京は異郷になってしまった。
Date: 2006/08/14(月)


仕事の質
 日本人の仕事の質が落ちているのを、
身近なところでしばらく前から感じていた。
社員の対応が官僚的であったり、
マニュアルにないことには対応できない社員、
そういう人間が確実に増えてきていた。
しかし、最近の報道を見ていると最早そのレベルではない。
埼玉のプールでの死亡事故の一連は、
管理業者は言うまでもなく、役所の側にもあきらかに問題がある。
のみならず、危険なプールとその管理体制の問題は全国に広がって
いる。しかも、この問題は以前から指摘されていた問題である。
担当者達は自分の仕事に責任感を持っていたのだろうか?
日本人の仕事の質はどうしてここまで落ちてしまったのか?
企業が人を大切にしなくなったのも一因であろう。
株主にのみ目がゆき、表面上の数字を良くするために、
企業は人を使い捨てるようになった。
人は育てるものという発想が消えてしまった。
しかし、それだけではあるまい。
日本人のモラルハザード、
父親が子育てを放棄したこと、
学校教育における多くの問題。
それらのつけを日本の社会が払うときが来たのかもしれない。
Date: 2006/08/10(木)


選歌
 短歌の結社誌が届いた。
毎月十首を出詠するのだが、誌面に載るのは、
通常5首から7首。自信のあった歌が落とされ、
これはダメかなと思っていた歌が載るということもよくある。
今月は特にそういう感じ。ただ、そういうことが続いたりすると、
自分の選歌眼を疑わざるをえない気分になる。
現在、結社誌の批評欄のひとつを受け持っているが、
自分は本当にいい歌を選んでいるだろうか...。
そんな不安を感じることもある。
私はいい批評を書けているのだろうか...。
批評欄の担当はあと三ヶ月。
全力でやるしかない。
全力でやったあと、何かが見えてくるかもしれぬ。

Date: 2006/08/09(水)


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