先日、谷川岳の高倉沢に行ってきた。 湯檜曽川の支沢で天神平の近くの高倉山に突き上げている沢。 上越の沢の中では小さいマイナーな沢なので、あまり人が入らない。 実際、我々が行ったときも踏み跡などは殆どなかった。 登る人が少ないということはゴミも落ちていないということで、 原生林の中の沢を登っていくような気分の良さがある。 ナメ滝が多く、登るのに困難な滝というのはない。綺麗な沢だ。 ただ、チムニー状の滝のシャワークライムがあるので、 水の冷たい季節より暑い夏に登るのがいい。 源頭は高倉山に突き上げるのだが、最後はかなり急である。 木の根や石につかまって樹林の中の急斜面を登ると、 ふいに傾斜が緩やかになり、しばらく行くと登山道に出る。 そこから天神平までは15分くらいだろうか。 我々が行ったときは稜線は霧で、その霧の中を天神平の方向に急いだ。 なにしろ出発が遅く多人数だったので登るのに時間がかかってしまい、 ロープウェイの終発間近の時間だったのである。 最後は走って終発に間に合った。 あれを逃していたら田尻尾根を二時間かけて下りなければ ならなかった。霧の中を下りてゆくゴンドラの中で、 メンバー一同、顔を見合わせてホッとしていたのである。
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Date: 2006/09/21(木)
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